travel thailand wat saman rattanaram
タイの超サイケなお寺に行きました。
「サイケって、死語だろう!!」といわれそうですが、
まさにサイケデリックとしかいいようがない超極彩色の驚き寺院です。
当サイトには場違いな感じですが、ベクトルは違えども超絶景には変わらないのでご覧ください。
寺の名前はワット・サマーン・ラッタナーラーム。
タイ語のワットは寺院ですから、サマーン・ラッタナーラーム寺院ですね。
首都バンコクの東隣のチャチューンサオ県、低湿地を蛇行するバーンパコーン川の川岸にあります。
バンコクから約80km、車で1時間半ぐらいですからいつもたいへんな賑わいです。
ワット・サマーン・ラッタナーラーム、という長い名前は現地では「ピンク・ガネーシャ」の愛称で親しまれていて、文字通りピンク色のガネーシャの巨像がシンボルとして鎮座しています。
ご存じの方も多いでしょうが、ガネーシャはヒンドゥー教の神様で、破壊神シヴァと妻パールヴァティ女神の間に生まれた息子です。身体は人間ですが、頭部がゾウという、いわゆる異形の半獣人神です。
日本でも帝釈天や弁財天など、仏教にしばしばヒンドゥー神が紛れ込んでいますが、タイも同じでとくにゾウを神聖視するお国柄ゆえガネーシャは大人気です。
ガネーシャの特徴として一本牙であること、ネズミを乗り物としていることが挙げられます。この像もそれを踏襲しつつ、なんとも珍しい涅槃像スタイルです。しかも幅が16m、高さが24mという大きさで、愛称通り全身ピンク色に塗られた神様なのです。
ガネーシャは「障害を除き、財産をもたらす商業の神」として、また「学問の神」として敬愛されています。
しかも涅槃スタイルは「ゆったりと安楽に満ち足りた至福の姿」として実にめでたいのだそうです。
巨大涅槃像の周囲には、乗り物である大きなネズミ像も14体置かれています。
願い事がある人は、このネズミの耳にヒソヒソ囁くと願いが叶うといいます。
しかも願い事が叶うスピードが尋常ではなく、通常のお寺の3倍の速さだといいます!?
でもこれ、誰が測定したのでしょうかね?
信心深い仏教国のタイですから、噂が噂を呼んで多くの人々が訪れてネズミに囁いています。
ちょっと反省ですが、やはり私も囁くべきでした!!
そもそも東南アジアの仏教寺院は金ピカ、カラフルでド派手ですが、ピンクガネーシャ寺のド派手さは他の追随を許しません。
くわえてガネーシャだけではなく、他の巨大仏も建っており、遠くからありがたいお姿が遠望できます。
そして呆れたことに、日本アニメやハリウッド映画のキャラクターもあちこちに置かれています。
「著作権は!?」などと野暮なことは聞かないでください。とにかくこの意味不明さを楽しみましょう。
いろいろ寺院や聖地を訪れましたが、サイケデリックではダントツ一位のお寺です。
言葉を並べるより、画像が一番説得力があります。
いつもより写真多めにしますので、お楽しみください。
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