東京大学出版会様より、「環境適応のホモ・サピエンス史」の表紙写真を承りました。
同書はアジアの狩猟採集民を中心に、文化人類学の研究者によるフィールドワークの集大成です。

「研究者のフィールドワーク」というと敷居が高いようですが、もちろん一般向けの書籍で、内容も人類学、民俗学、環境学など多岐に及んでいますから、当ブログに訪れる方ならきっと気になる項目が見つかるはずです。(下記目次)

私はカラハリの古代岩絵に興味があって少し歴史や民俗学を独学しましたが、同書を読み進めるなかでたくさんの新しい気づきにあえました。実をいうとまだ読了していませんが、とにかく早くお伝えしたいと思い本ブログを起こしました。
著者の池谷先生は国立民族学博物館の名誉教授で、過去に古代岩絵の雑誌企画で監修していただきました。その写真がご記憶にあったようで、今回のご依頼に繋がりました。

表紙の写真は、南部アフリカのジンバブエにある世界遺産マトボ・ヒルズの岩絵です。マトボ・ヒルズと一口に言っても、ユネスコ指定の保護区だけで3100㎢、およそ東京都の約1.5倍というとてつもない広さです。
そのなかに3500ヶ所もの岩絵サイトがあり、南部アフリカの最大の集中地のひとつになっています。

私は1週間のキャンプ生活で、かろうじて7~8ヶ所の岩絵サイトを訪れましたが、表紙写真は最奥地にあるイナンゲ洞窟(inange cave)の近くで、丸一日のトレッキングが要る正真正銘の秘境です。

写真説明:巨岩シェルターの作品全容。表紙写真は左側のクローズアップ
アフリカの岩絵探しは、砂漠で方向を見失って迷子になる恐怖、森では毒草や危険動物の恐怖など非日常の連続です。池谷先生は同じような経験を持つ研究者で、同書にはそうしたエッセンスも混在しています。世界に誇れる日本の研究の、奥深さを感じられる一冊。どうかご確認下さい。
追:久しぶりに不人気ブログの「古代岩絵シリーズ」を再開したいと思いました(笑)
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